うすばさいしん (薄葉細辛) 

学名  Asarum sieboldii (Asiasarum sieboldii)
日本名  ウスバサイシン
科名(日本名)  ウマノスズクサ科
  日本語別名  サイシン、ニッポンサイシン
漢名  細辛(サイシン,xìxīn)、漢城細辛(カンジョウサイシン,hànchéng xìxīn)
科名(漢名)  馬兜鈴(バトウレイ,mădōulíng)科
  漢語別名  華細辛(カサイシン,huáxìxīn)、苕葉細辛、馬蹄香(バテイコウ,mătíxiāng)、大藥(タイヤク,dayao)
英名  
2013/03/17 薬用植物園
2007/04/08 薬用植物園
2009/04/30 薬用植物園
2008/04/05 明治薬科大学薬草園 2008/05/04 薬用植物園

ウスバサイシンか   2009/04/19 仙台市青葉山
   

 Asarum sieboldii には、次のような種内分類群がある。

  アツバサイシン f. maculatum(A.maculatum, A.sieboldii f.sonunsanense,
         Asiasaum maculatum) 済州島・南海島産 『週刊朝日百科 植物の世界』9-44
  ミドリウスバサイシン ?
   
 カンアオイ属 Asarum(細辛 xìxīn 屬)については、カンアオイ属を見よ。
 漢名の細辛は、「根、細くして 味極めて辛し。故に之を名づけて細辛と曰う」と(李時珍『本草綱目』)
 『本草和名』に、細辛は「和名美良乃禰久佐、一名比岐乃比太比久佐」と。
 『延喜式』細辛に、「ヒキノヒタヒ、ヒキノヒタヒクサ」と。
 『倭名類聚抄』に、細辛は「和名美良乃禰久佐、一云比木乃比太比久佐」と。
 『大和本草』細辛に、「一説賀茂葵ヲ細辛トス・・・和俗ノ細辛ト稱スル者ハ杜衡也ト云、モロコシニモアヤマルヨシイヘリ」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)に、細辛は「ヒキノヒタヒグサ
延喜式 ミラノネグサ和名鈔 ミヤマヌナハ本草類編選」と。
 本州・四国・九州・朝鮮・山東・河南・華東・湖北・陝西・四川に分布、山地の林下の湿った場所に自生。埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
 サイシン属の植物の根は、いずれも薬用に用いられ、また芳香油・揮発油を採る。
 中国の細辛・日本のサイシンについては、カンアオイを見よ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)細辛に、「延喜式ニ載ルハ当時何ノ草ヲ以テ細辛トナシタルヤ詳ナラズ。真ノ細辛ハ近来出タリ」と。

アツバサイシン f. maculatum
   東京山草会展示品  2008/04/29  神代植物公園 

ミドリウスバサイシンと標示      
        2008/05/04 薬用植物園
 2009/05/10の標示では、
「ミドリウスバサイシン (山形県薬用植物園)」とあった。

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